保健師ってどこで働いているの?|シリーズ 保健師のしごと。

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前回は、「保健師って何?」という基本的な部分をお話しました。

第2回となる今回は、保健師の就職先・就業先について、つまり、「保健師ってどこで働いているの?」についてお話したいと思います。

保健師はどこにいる?

公益社団法人日本看護協会「保健師の活動基盤に関する基礎調査」では、全国の保健師がどこで働いているか(所属先)を次のように算出しています。

保健師が働く場所として一番多いのは市町村、次いで保健所設置市・特別区、都道府県となっています。
つまり、自治体で働く保健師がほとんどということですね。
そのため、一般的に保健師というと、自治体の保健師を思い浮かべる方が多いかもしれません。

次いで多いのは企業・事業所や病院・診療所等となっていますが、他にも健診センターや地域包括支援センター、医療保険者、介護老人保健施設や教育・研究機関など……保健師の働く場所は多岐にわたることが上図からわかるかと思います。

自治体とは、具体的には保健所や保健センター、役所、地域包括支援センターなどで、公務員として働くこととなります。
企業・事業所とは、会社で会社員として働くということですね。
それぞれについては、今後具体的にお伝えする回を設けたいと思います。

また、保健師の活動を大きな領域で分けると「行政」が75.9%、「産業」が6.4%、「医療」が4.9%、「福祉」が8.2%、「教育」が2.0%となっています。

活動領域における違い

同じ保健師が、働く場所・領域が違うことで何が違ってくるのでしょうか。

結論からいうと、領域が異なると対象が異なります。
つまり、誰の健康を守るか?が異なります。

前回、保健師の仕事におけるキーワードは「予防」とお伝えしました。
健康な方がけがや病気をしないように予防する活動ですね。
(実際には、けがや病気があったとしても、それ以上悪くならないように「予防」する活動もあります)
自転車の例えでいうと、自転車置き場をつくることや定期的に自転車屋さんで点検してもらうこととお話ししました。

行政では、その地域に住む住人の健康。
産業では、その企業で働く社員の健康。
医療では、その医療機関で医療を受けた人の健康。

対象は違えど、保健師はその領域の人の健康を守り、今よりもっと健康にすることを目的に活動しています。
そのためにすべきことは、それぞれの領域で異なりますが、目指すところは同じなのです。

前回と同じように、自転車の例えでいうと、
行政では、A市にある自転車すべて。
産業では、メーカーB製の自転車すべて。
医療では、自転車屋Cに来た自転車すべて。
というイメージでしょうか。

さまざまな切り口から、それぞれの関係性のなかで人々の健康に関わっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、少し複雑なお話であったかもしれません。

どこで働いている保健師も、「予防」をキーワードに、人々の健康を守り、今よりもっと健康にすることを目的として働いていると考えていただけたらと思います。

次回は、保健師の大半を占める自治体の保健師について、もう少し詳しくお話しようと思います。

⇒第3回:保健所と保健センターの違い を読む

<参考>
・公益財団法人日本看護協会「保健師の活動基盤に関する基礎調査」


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