保健所と保健センターの違い|シリーズ 保健師のしごと。

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このシリーズも、とうとう第3回を迎えました。

第1回では、保健師って何?
第2回では、保健師ってどこで働いているの?
についてお伝えしました。

前回の投稿では、自治体で働く保健師がほとんどということがわかりましたね。
自治体保健師とは、都道府県や特別区、市町村で働く保健師のことです。
行政保健師ということもあります。

具体的には保健所や保健センター、役所、地域包括支援センターなどで、公務員として働いているとお伝えしました。
保健師の大半を占める自治体の保健師について、もう少し詳しくお話したいと思いますが、その前に今回は、自治体保健師のなかでも、多くの保健師の働く場所である「保健所」「保健センター」についてお伝えしたいと思います。

保健所と保健センターが置かれる場所

保健所と保健センター、2つの違いをご存知でしょうか。
この2つは、なんとなく置かれているわけではありません。
地域保健法という法律により、保健所、保健センターはそれぞれ置かれる場所や役割が決められています。

地域保健法第5条第1項では、

保健所は、都道府県、地方自治法(昭和22年法律第67号)第252条の19第1項の指定都市、同法第252条の22第1項の中核市その他の政令で定める市又は特別区が、これを設置する。

とされています。

わかりやすく箇条書きにすると
・ 都道府県
・ 指定都市(=人口50万以上の市)
・ 中核市(=人口20万以上の市)
・ 特別区
・ その他政令で定める市
に保健所が設置されています。

同様に、地域保健法第18条第1項では、

市町村は、市町村保健センターを設置することができる。

とされています。
保健所とくらべ随分とシンプルですが、市町村には必ず保健センターが置かれていることとなります。
役所と同様ですね。
また、特別区は基本的に市町村に準ずるものとされているため、特別区も保健センターが置かれています。

役割の違い

保健所で何をすべきか、保健センターで何をすべきかについても、地域保健法で定められています。

保健所については、地域保健法第6条において、

保健所は、次に掲げる事項につき、企画、調整、指導及びこれらに必要な事業を行う。
一 地域保健に関する思想の普及及び向上に関する事項
二 人口動態統計その他地域保健に係る統計に関する事項
三 栄養の改善及び食品衛生に関する事項
四 住宅、水道、下水道、廃棄物の処理、清掃その他の環境の衛生に関する事項
五 医事及び薬事に関する事項
六 保健師に関する事項
七 公共医療事業の向上及び増進に関する事項
八 母性及び乳幼児並びに老人の保健に関する事項
九 歯科保健に関する事項
十 精神保健に関する事項
十一 治療方法が確立していない疾病その他の特殊の疾病により長期に療養を必要とする者の保健に関する事項
十二 エイズ、結核、性病、伝染病その他の疾病の予防に関する事項
十三 衛生上の試験及び検査に関する事項
十四 その他地域住民の健康の保持及び増進に関する事項

とされており、
保健センターについては、地域保健法第18条第2項において、

市町村保健センターは、住民に対し、健康相談、保健指導及び健康診査その他地域保健に関し必要な事業を行うことを目的とする施設とする。

とされています。

保健所にくらべ、直接的な関わりが多いのが保健センターで、乳幼児健診や予防接種、がん検診、健康相談、予防接種、保健指導、介護事業…など身近な健康に関わるサービスを実施しています。
一方、保健所では難病や精神福祉、結核・感染症、自殺予防など、専門的で広域的なサービスを実施しています。

違いのまとめ

いかがでしょうか。
法律だけでは、なかなかイメージがわかないですよね。

以下にかんたんな2つの違いを表してまとめました。

今回は、おおまかに保健所と保健センターがあり、役割が違うということをお伝えしました。
それをふまえ、次回はそれぞれの保健師が実際に行っている業務はどんなことなのか?について、お話したいと思います。

保健師 植村

保健師 植村

みなさまにちょっと役立つプチ情報をお伝えできたらと思います。

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