LGBTに関する会社の対応
Q. 社員より、自身の身体の性と心の性の違いについて告白を受けた。会社としてどう対応したらいいでしょうか。
A. まずは、自ら打ち明けてくれたことに対してその意思を尊重し、傾聴しましょう。そして、本人が働くうえで支障と感じていることを伺い、会社として可能か検討し対応を取りましょう。希望する対応について、他の協力が必要な場合、本人のプライバシーの配慮に気を付け進めていく必要があります。
◆ LGBTとは?
Lesbian(レズビアン、女性同性愛者)、Gay(ゲイ、男性同性愛者)、Bisexual(バイセクシャル、両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー、性別越境者)の頭文字をとった単語であり、セクシャル・マイノリティ(性的少数者)の総称のひとつです。
◆ 会社としてできる配慮
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- ・相談窓口を設ける
- ・社内研修で全ての社員が適切な知識を身に付ける
- ・ジェンダーフリーで利用できるトイレや更衣室の設置
- ・当事者がカミングアウトした結果、不適切な言動を受けるなどの問題が発生した場合を想定したガイドラインの作成
などの配慮が挙げられます。
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◆ 企業の取り組み事例
独立行政法人 労働政策研究・研修機構「LGBTの就労に関する企業の取り組み事例」より企業の配慮事例を紹介します。
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【アクセンチュア株式会社】
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- ・就業規則への性的志向・性自認に関する差別禁止の明文化。
- ・一部オフィスで、ジェンダーフリートイレを整備。
- ・同性パートナーを配偶者と認める人事制度や福利厚生制度 (結婚休暇/出産休暇/育児休業/子の看護休暇/忌引休暇)。
より詳しく内容を知りたい方は、下記リンク先をご覧ください。
LGBTの就労に関する企業等の取組事例(独立行政法人 労働政策研究・研修機構)
おわりに……
働く人々一人ひとり同じではなく、個性があることは当然のことです。
働く社員が自分らしく力を発揮できるように、どんな社員へも過ごしやすい環境を提供するように心がけることが一番です。もちろん私自身、個人と集団どちらも配慮できる対応はまだまだ経験不足ですが、共に考え、あらゆる方面から物事をみて対応していくよう心がけております。
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保健師 金城
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