若い人でも要注意?知っておきたい脳血管疾患のリスクと予防

  健康管理  

Q.まだ20代の知人が脳梗塞で倒れたと聞きました。 若い人でも脳血管疾患について注意が必要ですか?

A. 全体的に高齢の方に多い病気とはいえ、生活習慣病が若い世代にも増えてきている現状から、若くても脳血管疾患には注意が必要といえます。
また、若い人の脳血管疾患には、高齢者とは異なる特殊な原因もあります。

脳血管疾患とは、脳の血管のトラブルによって脳細胞が破壊される病気の総称です。脳血管疾患は、脳の血管が詰まるタイプの「脳梗塞」と、脳の血管が破れて出血するタイプの「脳出血」の2つに分けられます。
近年、若い有名人の方が脳梗塞や脳出血で倒れたという報道も度々あり、関心が高まっているところだと思います。
脳血管疾患の怖い点は、突然死につながる病気ということ、そして一命をとりとめたとしても、何らかの後遺症を残す人が多い点です。
もし、働き盛りで家族を支える人や子育て中の女性が発症すれば、その人の人生だけでなく家族や周囲の人にも影響を与えてしまうので、若い方でも注意が必要です。

1. 脳血管疾患の原因

脳血管疾患の大きな原因となるのは良くない生活習慣です。
偏った食事や運動不足、過度な飲酒、喫煙、ストレスなどが肥満の原因となり、糖尿病や脂質異常症、高血圧などの生活習慣病を引き起こします。
生活習慣病により、血管が厚く硬くなる動脈硬化が起こり、それが脳血管疾患を発症させます。
脳血管疾患はある日突然発症しますが、その原因は日々の生活の積み重ねによるものなのです。
また、若い人の脳血管疾患には、生活習慣病とは異なる特殊な原因もあります。首の過剰な運動が契機とされる脳動脈解離は若年性脳梗塞の主な原因の一つです。
ほかにも卵円孔開存、モヤモヤ病、片頭痛、薬物、遺伝など年齢に関係なく脳血管疾患になりやすい要因は様々です。

2. もしこんな症状があれば速やかに受診を

脳卒中のサインに早く気づくために「FAST」という確認方法があります。

Face(顔)

顔の半分が動かなくなって、口元が下がってくる

Arm(腕)

片方の腕が上がらない、力が入らない

Speech(話し)

ろれつが回らない、言葉が出ない

Time(時間)

上記3つのうち一つでも当てはまれば、すぐに救急車を呼ぶ

脳血管疾患は治療が早ければ早いほど救命率も上がります。
まさに時間との闘いですので、FASの3つのうち一つでも当てはまる症状があれば、すぐに受診につなげましょう。

3. 若いうちから生活習慣病予防を

1でも述べたとおり、脳血管疾患の主な原因は良くない生活習慣の積み重ねですので、規則正しい生活を心がけることが一番の予防方法です
バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠が基本となります。
生活習慣病は自覚症状のないままじわじわと進んでいくので、若いうちから健康的な生活を意識しましょう。
皆さんが年に1回受ける健康診断は自分の体の状態を知る貴重な機会です。
健診結果は必ず確認し、何らかの所見があれば放置せずに、結果に合わせた生活習慣の改善に取り組みましょう。
また、若い人の脳血管疾患には生活習慣とは直接関連のない原因もあるため、予防が難しい場合も多いです。
脳ドックで未破裂の動脈瘤や血管の奇形が見つかることもあります。
検査で異常が見つかったときは、そのままにせず専門医の診察を受けましょう。


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保健師 小阿瀬

保健師 小阿瀬

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