フレイル?サルコペニア?これって一体なんのこと?

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フレイル?サルコペニア?これって一体なんのこと?

Q.フレイルやサルコペニアという言葉を見たのですが、若い人には関係ないですよね?

A.そんなことはありません。若いうちからの取り組みが大切です。

フレイルとは:加齢に伴って身体の予備能力が低下し、健康障害を起こしやすくなった状態
サルコペニアとは:筋肉量が減少して、筋力や身体機能が低下している状態

どちらも状態を表す表現ですね。
フレイルは加齢に伴うものですし、サルコペニアも筋肉量が低下というと、お仕事をされている方はピンとこないかもしれません。

◆変化し続ける人口動態

総人口が減少する一方で65歳以上の者が増加することにより、高齢化率は上昇を続ける見込みです。
2036年には国民の3人に1人が65歳以上の者に、そして2042年以降は65歳以上人口が減少に転じても高齢化率は上昇、2065年には38.4%に達する見込みで、国民の約2.6人に1人が65歳以上の者となる社会が到来すると推計されています。
さらに、総人口に占める75歳以上人口の割合は、2065年には25.5%となり、約3.9人に1人が75歳以上の者となると推計されています。
歳を重ねても自分自身が健康でいる、元気でいることが非常に重要になってきますね。

健康寿命という考え方

寿命には2種類あります。
平均寿命と健康寿命です。
私たちの寿命は延び続け、今では男性81.41歳、女性87.45歳(令和元年簡易生命表)となっています。
それに対して、平均寿命から介護状態の期間を差し引いた期間、つまり、自立した生活を送れる期間が健康寿命です。
健康寿命は、平均寿命より男性は約9年、女性は約12年も短いとわかっています。
つまり、支援や介護を必要とするなど、健康上の問題で日常生活に制限のある期間が平均で9年から12年もあるということになります。
人生を長く元気に過ごすために、「健康寿命を延ばす」ことに積極的に取り組む必要があると理解できますね。

◆今からできることはなんだろう?

今、現役でお仕事をしている方には「縁遠い」かもしれませんが、実は若いうちからの取り組みが非常に重要です。

理由1:筋肉の衰えは始まっている

筋肉の衰えは40歳代から始まっていると考えられています。
そして、加齢とともに、筋肉を作り出す力も衰えていきます。

理由2:生活習慣はすぐに変えられるものではない

筋肉をつくるためには、「たんぱく質」の摂取がとても大切です。
「たんぱく質」は体内に貯蓄することができないため、毎日の食事から定期的に摂取する必要があります。
食事のとり方や内容をいきなり変えるのは難しいもの。
若いうちから「たんぱく質」を意識しておきましょう。

理由3:悪くなり始めてから治すのはとても大変!

実は、サルコペニアはフレイルと深い関係があります。
サルコペニアになると、身体機能が低下します。
すると、活動量が減少し、基礎代謝量も低下してしまいます。
その結果、食欲の低下、食事摂取量の減少につながり、さらなる低栄養を招きます。
この低栄養をきっかけに、サルコペニアになり、それにより、介護リスクの高くなるフレイル状態が進むという悪循環に陥っていきます。
悪循環をどこかで断ち切るのは大変です。

■ 自分もあてはまるのかな?気になったらセルフチェックしてみましょう。

サルコペニアは、ふくらはぎ周囲の長さを測る「指わっかテスト」という簡単な検査法によりセルフチェックが可能です。
ふくらはぎの一番太い部分が、両手の親指と人差し指で作った輪よりも小さく隙間ができれば、サルコペニアである可能性が高いと考えられます。
指わっかテストでは、身体の大きさに比較的比例する手の大きさを用いることで、ふくらはぎの筋肉量が体に対して維持されているかどうかをチェックできます。
他にも簡単なチェックリストなども下記に掲載されているので、試してみてください。

<参考>エーザイ株式会社「サルコペニアは自分でチェックできる?」