禁煙
皆さんが肺の病気で一番恐れているのは何ですか?おそらく90%以上の方が「肺がん」と答えたと思います。
肺がんと喫煙に大きな関係があることを知らない方はいないと思いますが、ここではもう少し詳しく説明したいと思います。
肺がんの80~90%が喫煙が直接の原因であると言われています。
喫煙者の肺がん発症のリスクは、喫煙の影響が強いタイプでは、非喫煙者に比べて20倍という報告もあります。
肺がん全体では、男性で4~5倍 女性で3倍程度と言われています。
さらに、喫煙者はみんな同じリスクという訳ではありません、肺がん発症のリスクは以下の条件に左右されます。
1.1日の喫煙本数(本数が多いほどリスク大)
2.喫煙期間(期間が長いほどリスク大)
一般には、この2つの数字を使いリスクを計算します。
喫煙指数(ブリクマン指数)=1日の喫煙本数×喫煙年数
この数字が600を超えると肺がんのリスクが一気に上がると言われています。
禁煙を開始すると、どんどんとその効果を体で実感できるはずです。ただし、油断は禁物!!
「1ヶ月禁煙できたから、1本くらい吸っても大丈夫」と考えるのは危険です。
多くの人が、1本だけでとめられず、それまでの努力を水の泡にしてしまっています。
意識的に「タバコを感じる環境」から離れるように努力しましょう。