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胸部レントゲン
胸部レントゲンの有所見率について

生活改善ポイント

何といっても「禁煙」です。タバコの害を軽視するのは、大人としてはルール違反。自分のためにも家族や周囲の人のためにも禁煙することを強くお勧めします!!

禁煙

皆さんが肺の病気で一番恐れているのは何ですか?おそらく90%以上の方が「肺がん」と答えたと思います。 肺がんと喫煙に大きな関係があることを知らない方はいないと思いますが、ここではもう少し詳しく説明したいと思います。
肺がんの80~90%が喫煙が直接の原因であると言われています。 喫煙者の肺がん発症のリスクは、喫煙の影響が強いタイプでは、非喫煙者に比べて20倍という報告もあります。
肺がん全体では、男性で4~5倍 女性で3倍程度と言われています。
さらに、喫煙者はみんな同じリスクという訳ではありません、肺がん発症のリスクは以下の条件に左右されます。
1.1日の喫煙本数(本数が多いほどリスク大)
2.喫煙期間(期間が長いほどリスク大) 一般には、この2つの数字を使いリスクを計算します。 喫煙指数(ブリクマン指数)=1日の喫煙本数×喫煙年数 この数字が600を超えると肺がんのリスクが一気に上がると言われています。





<禁煙で取り戻せる寿命??>
この病気により寿命は縮まりますが、喫煙すれば取り戻せます。 禁煙の開始年齢により、「35歳でプラス10歳」、「40歳でプラス9歳」、「50歳でプラス6歳」、「60歳でプラス3歳」の寿命が取り戻せるといわれています。
と言われても多くの喫煙者は、「健康に悪いなら、タバコはやめよう!」とは思いませんよね。
なぜなら喫煙者の多くは、タバコが健康に悪いことはすでに知っているからです。
では、どうすればタバコが止められるのでしょうか? タバコが1箱1000円になれば止める? 
おそらくそれでも、喫煙し続ける方が多いと思います。
自分や身内の誰かが、肺がんになれば止められる?確かにそれで止める方もいますが、それでも吸い続ける人もいます。 タバコを止める為のよい方法が見つからないならば、タバコを止めない理由を考えて見ましょう。
喫煙者がタバコを吸う理由では、「ストレス解消法なので止められない」「どうせ禁煙しても失敗するし」、「体に悪いなんて気にしない」 「喫煙者全員が肺がんになるわけじゃない」などという言葉をよく聞きます。
でも、このサイトを見ているあなたは「体に悪いなんて気にしない」とは、思っていないはず!  肺がんの恐怖を感じているし、禁煙に興味があるはずです。 確かに禁煙は難しいです。
では、なぜ禁煙が難しいのでしょうか?

禁煙が難しい理由

禁煙は、アルコール依存症と同じような「ニコチン依存症」です。
ニコチン依存症は、コカインやヘロインなどの麻薬にも劣らない依存性を持っています。

「何度もチャレンジして失敗して、成功したと思っても気が緩むと再喫煙」なんて話は良くあることです。
そんな禁煙したくても出来ないあなたには、『禁煙外来』での禁煙がお勧めです。
また、「努力して禁煙するのは嫌、楽に禁煙できるなら考えてみてもいいけど」という、あなたにもピッタリです! 楽に禁煙が出来ます。軽い気持ちで始めた人でも、成功率は一人で努力するよりはるかに高いですよ。
禁煙外来では、禁煙補助薬と言われる薬を処方してもらえ、禁煙にチャレンジするあなたを医師や専門の看護師が応援してくれます。
★禁煙外来とは???
病院で飲み薬や貼り薬を用いて、治療を行います。 一定の条件を満たすと健康保険が使えます。
費用:月12,000~19,000円
期間:12週間(3ヵ月)が目安
禁煙成功率:50~90%と病院により差があります。
※自力で禁煙しようとすると、成功率は10%未満です!

禁煙によるさまざまな効果

禁煙を開始すると、どんどんとその効果を体で実感できるはずです。ただし、油断は禁物!!
「1ヶ月禁煙できたから、1本くらい吸っても大丈夫」と考えるのは危険です。
多くの人が、1本だけでとめられず、それまでの努力を水の泡にしてしまっています。
意識的に「タバコを感じる環境」から離れるように努力しましょう。