血圧

生活改善ポイント

節酒・禁酒

肝機能を保つ上での重要なポイントがこのアルコールです。アルコールは肝臓で分解されるので、飲みすぎが肝臓に負担をかけるのは一目瞭然です。処理しきれないほどのアルコールは、肝臓に脂肪を溜めさせて、肝臓が正常に働けない状態にまでおいやります。まだ肝臓が回復できる状態のときに、アルコール量を見直すことが第一優先事項です!!

 

「飲みすぎてない。程々だと思うよ。」と言っている皆さん、じゃあ1回にどのぐらい呑んでますか?
Aさん 「最初はビールをジョッキで2杯ぐらい。途中で日本酒に切り替えて1合、呑み足りない時はワインをグラスで2杯ぐらいかな。」
Bさん 「ビールはカロリーが高いし、日本酒は糖分が多いから、焼酎にしてるよ。3合ぐらいかなぁ。」
Aさんの場合、ビールをジョッキ2杯で2合+日本酒1合+ワインはグラス2杯で1合=4合
Bさんの場合、焼酎は0.6合で日本酒1合と同じなので、5合になります。
では、アルコールの適量ってどのぐらいでしょうか?

★お酒の適量

AさんもBさんも、お酒の適量をはるかに超えていることに気づいていただけたでしょうか?
自分にとっての適量と肝臓にとっての適量は別ですよ! 60kgの男性が2合のアルコールを肝臓で分解するために必要な時間は約6時間です。
つまり、4合のアルコールを飲む人は、寝ている間肝臓がフル稼働しても、アルコールを 分解しきることが出来ないということです。
特に肝機能の値が高い人は、すでに肝臓が疲れている状態なので、2合のアルコールを分解するのに 10時間以上かかる可能性もあります。
これでは、翌朝 酒気帯び運転で警察に捕まる!なんてことにも なりかねません。アルコールは適量を心がけましょう。

節酒の方法

方法1:1回量を減らす
お酒を飲む機会が多い人は、1回量を意識してみましょう。
ビールや日本酒など、相手から注がれてしまうお酒ではなく、コップで運ばれてくるお酒を選んだり、比較的ゆっくり飲むワインを選ぶなど、自分のペースで飲めるお酒を選ぶことも大切です。

方法2:お酒を飲まない日を作る
習慣的な飲酒をしている人は、飲まない日を作ることで、トータルの飲酒量が確実に下がります。
「家では飲まない」「○曜日は飲まない」「休日は飲まない」など、自分なりのルールを作るとよいですね。

★禁酒について
肝臓の機能が低下していたりアルコールと相性の悪い薬の内服をする場合、 また、『依存症』と呼ばれるくらいお酒の量が増えている場合は、 お酒を一切断つ「禁酒」が必要です。

アルコール依存症チェックリスト

点数が高い人は、アルコール依存症の疑いがあります。一度、受診・相談してみましょう。