周りの方々へ

周囲の人が思っている以上に、本人は眠れないことへのこだわりが強いことも多いものです。

「眠ろう」「眠らなければ」などと考えて眠れないことを心配するあまり、脳が活発に働いてしまい、逆に寝付きにくくなっていることを理解しておきましょう。

寝る前のお酒の量が増えたり、寝ている間のいびきが酷くなったなど、変化がみられたときは、受診をすすめましょう。


接し方のポイント・注意点

日中きちんと活動できるのであれば、睡眠時間自体にはこだわらず、家族が夜更かしをしていても、仕事や学校に行くことに支障がなければ過度に干渉しないようにしましょう。

人によって最適な睡眠時間はばらつきがあるので、誰かと比較して長い・短いを判断しないようにしましょう。



ベッドは眠るところです。ベッドに入ってから、わざわざ知覚を刺激して脳波を覚醒させるスマートフォンの操作などは避けましょう。

「眠れない自分」を意識するほど寝付けなくなるものです。ベッドに入ってしばらくしても眠れないときは、1回ベッドから出ることも効果的なことを覚えておきましょう。


アルコールは睡眠を浅くし、質を悪くします。「酒は百薬の長」ともいいますが、睡眠に関しては「百害あって一利なし」!晩酌をするのなら、寝る時間の4時間前までにしましょう。    
これはカフェインにも同じことが言えます。カフェインはコーヒーだけでなく、緑茶やウーロン茶といった様々なお茶類や嗜好飲料に含まれています。


これらの症状は、寝ている本人はあまり自覚が無いことも多いので、気になったら専門家の受診をすすめましょう。
睡眠時無呼吸症候群や、むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)といった病気が隠れている場合もあるので、注意が必要です。