健康とは

  雑学  

「健康」とは、単に「健康診断での数値がすべて正常値にある」とか「病気になっていない」状態を表現している言葉ではありません。
肉体的にも精神的にも社会的にもすべてが満たされた状態にあることを「健康」といいます。




世界保健機構(WHO)は、憲章の前文で、「健康」について、次のように定義しています。
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
<日本WHO協会訳>『健康とは、病気でないとか、弱っていない、ということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること』


この定義に基づき、WHOは、「医療」に限定せずに、幅広い分野で、健全で安全安心な生活を確保するための活動を行っています。

 弊社は、健康な人を増やすことを目的とする会社ですが、どうしても心身の病気の予防や、生活習慣を変えてもらうこと。また、医学的に病気の治療をしてもらうことに焦点を合わせてしまいがちです。
しかし、心身の健康を維持・増進させるためには、国や地域、企業や家族といった単位での社会(「social」)をより良くしていくことが必要不可欠です。WHOの言葉には共感、納得する部分が多く、社会や企業などの環境を、個人にとってより満ち足りた状態に変えて行くことが弊社の重要な使命であると考えています。
 産業保健の分野においては、長時間労働など社員の働かせ方に問題があることが多く、結果として、メンタル不調者や退職者が増えてしまい、経営的に大きなマイナスになっているケースが時折見られます。経営層の考え方を根本から変えることが、多くのはたらく人たちの健康につながり、元気な社員が増えれば、会社の業績も伸びるのだと思っています。


 昨今では、老若男女を問わず、日本中のすべての人は、自分の『健康』について関心が高く、より健康になるために日々、努力し、情報収集を行っています。

 久しぶりに会った人や、なかなか会えない人への手紙やメールを送る際の挨拶の言葉として、
「お元気ですか」という言い方がありますが、
ほぼ無意識にすべての日本人が慣れ親しみこの言葉を使っています。

「お元気ですか」という言葉には、①病気などをせずに健康で無事に過ごしていますかと個人を気遣う気持ちの他に、②仕事は順調ですかとか、家族にトラブルなどが起こっていませんかという環境や社会の変化・悪化を気遣う気持ちの2つが、この短い言葉の中に簡潔に込められています。とてもよい言葉なので、皆が使い続けているのでしょう。

 自分だけ、個人だけが「健康に」という考え方ではなく、
 社会全体が、ひとりひとりが、もっと他人を気遣わなければ、社会的が満ち足りた状態にはならないことを感じています。


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高橋 雅彦

高橋 雅彦

早稲田大学理工学部卒業後、日本債券信用銀行(現・あおぞら銀行)にて、M&A業務、ベンチャーキャピタル業務等を経験。邦銀初の病院融資専担部門の課長を経て、2004年に株式会社ドクタートラストを設立。代表取締役に就任。現在9期目。なお、NPO法人バイオマーカーがん予防フロンティア 理事、NTTファイナンス顧問(病院融資)などを兼職。
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