甲状腺から、甲状腺ホルモンがたくさん分泌されてしまい、全身に症状が起こる病気です。
最近では、歌手の綾香さんが罹られた「バセドウ病」も、この中に含まれます。
甲状腺ホルモンの作用により食事の吸収がよくなり、血糖が高くなったり、尿に糖が混じったりします。
症状が見られたら、専門の病院を早めに受診しましょう。
症状
食欲が増す、体重減少、疲れやすい、発汗が増える、動悸、手の震え、月経不順、イライラする・・・など ※動悸や発汗など、緊張した状態と似ているため、パニック障害や自律神経失調症と間違えられることもあります。
治療法
薬物療法
甲状腺ホルモンを抑える薬(抗甲状腺薬)が処方されます。
アイソトープ(放射性ヨウ素)治療
放射性ヨウ素を服用して、甲状腺に集まった放射性ヨウ素の働きで甲状腺の細胞の数を減らす方法です。
手術療法
甲状腺そのものを切除し、ホルモンの生産量を抑える治療法です。
術後、甲状腺機能低下症になるため、甲状腺機能を補う薬を飲み続けることが必要となるため、甲状腺が大きくなってしまったり、薬が効きにくい方が対象となります。