排泄習慣
便潜血の原因となる、痔や大腸がんの原因の一つに、便秘症があります。
通常1日1回の排便がありますが、便秘症では排便が数日に1回程度に減少し、排便間隔不規則で
便の水分含有量が低下している状態を指します。
しかし、明確な定義があるわけではありません。
排便習慣は個人差が大きく、毎日排便があっても硬便や排便困難を感じる場合もあるし、排便が2~3日に1回で
便が硬くても軟らかくても何の苦痛感も感じない場合もあります。
問題となるのは排便困難や腹部膨満感など症状を伴う便通異常=「便秘症」です。
皆さんの中に、「便秘がひどいので毎日下剤を飲んでいる」という方はいらっしゃいませんか? たしかに便秘を解消するためには、下剤を服用することも解消法の一つです。
しかし、下剤を使用される方の中には、下剤依存症になっている方がいます。
・下剤を規定の容量以上に服用されている方
・一日でも下剤を服用しないと、排便がなく強い不安を感じる方
このような方は、既に下剤依存症になっている可能性があります。 便秘症の方は、ただ便を出せばよいというわけではありません、腸の動きを正常に戻し、 自然に便意を感じるようにしなければ、根本的な改善にはなりません。