血圧

生活改善ポイント

排泄習慣

便潜血の原因となる、痔や大腸がんの原因の一つに、便秘症があります。 通常1日1回の排便がありますが、便秘症では排便が数日に1回程度に減少し、排便間隔不規則で 便の水分含有量が低下している状態を指します。
しかし、明確な定義があるわけではありません。 排便習慣は個人差が大きく、毎日排便があっても硬便や排便困難を感じる場合もあるし、排便が2~3日に1回で 便が硬くても軟らかくても何の苦痛感も感じない場合もあります。 問題となるのは排便困難や腹部膨満感など症状を伴う便通異常=「便秘症」です。

便秘解消の方法

皆さんの中に、「便秘がひどいので毎日下剤を飲んでいる」という方はいらっしゃいませんか? たしかに便秘を解消するためには、下剤を服用することも解消法の一つです。
しかし、下剤を使用される方の中には、下剤依存症になっている方がいます。

・下剤を規定の容量以上に服用されている方
・一日でも下剤を服用しないと、排便がなく強い不安を感じる方

このような方は、既に下剤依存症になっている可能性があります。 便秘症の方は、ただ便を出せばよいというわけではありません、腸の動きを正常に戻し、 自然に便意を感じるようにしなければ、根本的な改善にはなりません。

・朝ごはんを食べましょう
朝はお腹の動きが一番活発な時間です。
しかし、腸は体の中に食べ物が入って刺激を受けなければ 動きは良くなりません。朝ごはんは、腸の動きを活発にするためにとても大切です。 時間がない人は、ヨーグルトやフルーツ、野菜ジュースなどの手軽に摂取できるものから始めてみましょう。

・規則正しい生活をしましょう
腸は、定期的に食物を入れて刺激をしてあげることで正常に動きます。
1日3食を規則正しく食べましょう。 また、睡眠も大切です。睡眠不足になると、自律神経が乱れ腸の動きが悪くなります。夜更かしは控えましょう。

・トイレを我慢しないようにしましょう
便意がある時は、体が便を出そうとしています。
トイレを我慢することは、自分で正常な腸の動きにストップをかけて いる状態です。我慢を繰り返していると、便意が起こりにくくなります。 とくに、朝は腸が活発に動く時間です。出勤前の時間にゆとりをもって、時間を気にして我慢することがないようにしましょう。

・ストレスを溜めないようにしましょう
ストレスがかかると、自律神経が乱れ腸の動きが抑制されてしまいます。
自分なりのストレス解消法を見つけて、ゆったりした気分で過ごしましょう。

・おなかマッサージ
おへその下から「の」の字を書くように、時計回りにおなか全体をマッサージしてあげましょう。
大腸の走行は、右下から時計回りなので、流れに沿って行いましょう。 入浴中や入浴後に行うと、より効果的です。