血圧

生活改善ポイント

節酒・禁酒

禁酒が基本です。 アルコールそのものが高カロリーなだけでなく、食欲を亢進させる作用があるため、食事制限が守れなくなります。 特に、アルコールと一緒に食べるおつまみには高カロリーなものが多く、カロリー過多につながります。

<アルコールと血糖値>
肝臓からのブドウ糖の分泌を抑えるため、血糖値が下がりやすくなります。
血糖値が下がる!?といっても、この場合は一時的に急激な低血糖を引き起こし 、意識障害を起こすこともある危険な状態です。とくに、内服薬やインスリンで糖尿病の治療をしている方は注意が必要です。
しかし、おそらく皆さんは、禁酒し続けることは難しいと思います。
では、「血糖値やHbA1cの値が少しでも良くなるまでの間」と言われればどうでしょうか?
「少しの間でいいのなら頑張ってみるか?」と、思われたあなたの背中をもう少し押してみたいと思います。 以下の条件をクリアすれば、適量の飲酒は大丈夫です。
・血糖値のコントロールが安定している。
・体重管理が出来ている。
・他に合併症がない。
・飲酒量の制限を守る自制心がある。

どうですか、少し頑張ればクリア出来そうな気がしませんか? 糖代謝異常を指摘された方は、適量の飲酒が出来る生活を目標に、少しの間だけ禁酒してみましょう。
では、飲酒する際の適量の飲酒量と飲み方とはどのようなものでしょうか?

節酒の方法

★お酒の適量
健康であれば、純アルコール量約20gが目安となります。
高血圧の人は10g~15gを目安にしましょう。下の図の半分量です!!

方法1:1回量を減らす
お酒を飲む機会が多い人は、1回量を意識してみましょう。
ビールや日本酒など、相手から注がれてしまうお酒ではなく、コップで運ばれてくるお酒を選んだり、比較的ゆっくり飲むワインを選ぶなど、自分のペースで飲めるお酒を選ぶことも大切です。

方法2:お酒を飲まない日を作る
習慣的な飲酒をしている人は、飲まない日を作ることで、トータルの飲酒量が確実に下がります。
「家では飲まない」「○曜日は飲まない」「休日は飲まない」など、自分なりのルールを作るとよいですね。