外傷後ストレス障害とは

PTSD(Post-traumatic Stress Disorderの略)という英語名で聞く機会の多い障害で、地震や火災などの過酷な「自然災害」や、事件や戦争などの「暴力行為」、思わぬ「事故」などの生命が脅かされたり、人としての尊厳が損なわれるような体験が原因で起きる障害です。
ベトナム戦争後に帰還兵の多くが深刻な心の病になってしまったことからこの概念が生まれ、当時の帰還兵の約30%がPTSDと診断されました。   
直後は落ち着いているように見えても、事件の記憶が数週間~数ヶ月、場合によっては数年後に、悪夢や突然のフラッシュバックで蘇ってしまうこともあります。
深刻な場合、平常心で日常生活を送ることが難しくなってしまいます。


  • 外傷後ストレス障害を起こしたと考えられている事故や事件は以下の通りです。

    9.11のテロ事件や福島の原発事故などは記憶に新しいのではないでしょうか。
    遠く離れた場所で発生し、新聞やニュースを経由してもなお鮮烈で痛ましい事件や事故は、実際に体験した人の心に深くて消せない傷跡を残します。