寝ていても眠い・・ぐっすり眠れない・・慢性的に睡眠不足のあなたへ
病気の場合
睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群、ナルコレプシーなどの睡眠障害によって日中、耐え難い眠気に襲われる。
仕事中、食事中、会話中などに何度もの居眠りを強いられる。
またうつ病などが原因の場合もある。
「そこまでではない」という方は以下のことが原因かもしれない。
パソコンやスマートフォンを寝る直前まで見ている
パソコンやスマートフォンなどの液晶に使われている、発光ダイオードは青色の光(ブルーライト)を多く含んでおり、その光は波長が短く、エネルギーが強いと言われている。
ブルーライトは太陽の光にも含まれているので、夜ブルーライトを浴びてしまうと、
体が、太陽の光を浴びていると勘違いし、体内時計が狂ってしまい、不眠症になる場合がある。
特に危険なのは、部屋の電気を消してからスマートフォンなどを操作してしまうことである。
瞳孔が開いた状態でスマートフォンを見てしまうと、明るい場所にいるときより、ブルーライトの影響を大きく受けてしまうのである。
寝る前スマートフォンを操作してしまう方は、せめて明るいところで行おう。
飲酒
寝る前に飲酒をしてしまうと、アルコールを分解する際に交感神経が刺激されてしまい、
質の低い睡眠になってしまう。
今の時期、寝る前にビールなどのお酒を飲んでしまう人も多いのではないだろうか。
休みの日はついつい寝すぎてしまう
日頃の睡眠不足を補うために休みの日は昼過ぎまで寝ていないだろうか?
いつもと違う時間に起きると体内時計のリズムが崩れ、いつもの時間に眠れなくなってしまう。
それでもたくさん寝たい!という方は、起きる時間をそろえ、寝る時間を早くしよう。
運動不足
特にデスクワークをしている方は、脳が疲れているのに身体は元気なため、寝付けなかったり、
睡眠の質が悪くなったりする。
これを解消するには、毎日30~60分、ウォーキングなどの有酸素運動を行うことが理想だが、
難しい場合は週3回程度でも一定の効果はある。
食事
寝るのにもカロリーは消費される。炭水化物をエネルギーに変える、ビタミンB1を多く含んだ
食物(豚肉、ウナギ、枝豆など)を摂ろう。
また、暑いからと言ってつい清涼飲料水をたくさん飲んだり、アイス、かき氷などばかりを食べてはいないだろうか。
甘いものはビタミンB1を大量に消費させてしまう。
このビタミンB1が不足すると、疲労感、倦怠感が睡眠によってとれず、食欲不振によってさらにビタミン不足に陥るという悪循環が起こってしまう。
また、寝る直前に食事をとると、消化器官が十分に休息をとることができず、質の低い睡眠となる。
食事はできれば就寝の3時間前までに済ませるようにしよう。
慢性的睡眠不足を解消するには・・
当たり前のことばかりだが、以上のことに気を付け、今一度自分の生活を見つめなおし、質の良い睡眠をとるようにしよう。
保健師 中山真樹
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