異常なし・経過観察の意味

  保健師  

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みなさんこんにちは、保健師の林です。

年1回は受ける健康診断ですが、その結果で
「異常なし」や「経過観察」の判定文字をみて
「病気じゃない」、「まだ大丈夫」と思う方、
結構いらっしゃるのではないでしょうか。
確かに「要医療(治療)」と比べると危機感は減りますね!


そこで、今日は健診結果を見た時のお話です。

明らかな異常項目は放置せず再検査や受診をして頂くことは言うまでもありませんが、
問題は疑わしい項目は異常となる前に原因を探して改善をしておくことに健診の意味があります。

特に会社では就業上で支障レベルが高い方から支援を行う場合が多いです。
ですので、“基準値から外れるが、まだ病気ではない段階”であることを意識して、
生活習慣を見直すことが大切です。

基準値とは、健康な人の集団の検査値をもとに、
上限下限の2.5%を除いた95%の人が含まれる範囲を統計的に求めた値です。

あくまで健康な人の検査値の分布と比較したうえでの判断ということになるので、
基準値内にあるからといって、病気ではないと安心はできません!
また、基準値外であるからといってすぐに病気であるとも考えられません。

大きな心配はない段階ですが、基準値からは確かに外れた値です。
ポイントは、ここで自己管理を見直すか否かが今後で「要医療」判定になるかの分かれ道になることです。
改善しておきたい生活習慣を見直したり、次回の健診で悪化や異常値になっていないか是非チェックしましょう。

みなさん、いかがですか?
「異常なし」や「経過観察」でも、良い生活習慣は是非保ち、
問題があれば改善するきっかけとすることが大切です。

基準値から外れた項目は、原因を振り返り、病気にならない生活を考えてみましょう。
基準値内の項目は、次回の健診でもまた基準値であるかを確認しましょう。

健診結果をみての一喜一憂は、関心があるからこそGOOD!です。
あとは生活習慣を見直す→変えるきっかけが提供されることですね。

健康づくりに健診を活かす!
結果を見て保健師や医師を活かす!

そんな積極的な役立て方が出来る社員さんが増えるとイイですね。


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保健師 林晴香

保健師 林晴香

臨床経験や健診業務での経験を生かし、社員の皆様がどのような環境で働き、健康観やライフスタイルはどういったものをお持ちかなど、広い視点で関わりができるような保健師を目指しております。

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