働く女性が輝きづづけるために ~知っておくべき女性のカラダ~

  健康管理, 雑学  

Q.
最近月経が安定しません。どうしたらいいですか?

【解説】

A.
ホルモンのバランスが崩れている可能性があります。
食事・睡眠・運動のバランスを心がけましょう。
まずは、しっかりとカラダの特徴を理解することが重要です。

女性も社会で輝く時代になりました。
これはもちろんとても喜ばしいことですが、同時に働く女性の健康課題が問われているのも事実です。

健康課題、つまり「栄養不足」、「運動不足」、「睡眠不足」……。
これらが女性特有のホルモンに影響することもあり、疾患や症状が出現することがあるのです。

すべての女性が心身ともに健康で働き続け、輝き続けるために、健康課題を改めて再認識していただきたいです。

■女性のカラダ

女性は思春期、成熟期、更年期、老年期などでのホルモンの変化、また結婚、育児などといったライフステージによって、男性とは異なった心身の変化をしていきます。
今回は「働く女性」というテーマのため、ホルモンの中でも成熟期、更年期での変化と、結婚、育児のライフステージを中心に話していきたいと思います。

まずは、女性の体について今一度押さえておきましょう。

女性の体の特徴

①    女性ホルモン
男性と違い、女性ホルモンは一定ではなく、1か月単位で大きな変動が繰り返されます。
それが月経です。
また、男性は加齢によって緩やかにホルモンが下降するのに対し、女性は急激な下降と喪失が40代後半~50代にあります。

②    生殖器の違い
男性とは違い、妊娠、出産、育児につながる子宮や乳房があります。

起こり得る健康問題

  • 月経痛
  • 月経前症候群(PMS)
  • 片頭痛
  • 子宮内膜症
  • 卵巣嚢胞
  • 乳腺腫瘍

これらの健康問題は、「少子化に伴って月経の回数が増えたため」といわれています。

妊娠の回数が減少することにより、妊娠による女性ホルモンの活動が停止する期間が減少します。
そして、その分だけ月経の回数が増え、毎月のホルモンの変動による疾患や症状が出現するようになったのです。
「女性ホルモンによる体への影響や負荷が大きい」ということだと考えられるでしょう。

さらに、働く女性が増えたことによりライフスタイルの変化もみられています。
専業主婦が減少し、働く女性が増加していく。
一生懸命仕事するあまり、仕事と生活のバランスが崩れはじめ、上記の健康問題が出てきたのではないでしょうか。

■女性の健康課題

働く人の特徴として、残業が増えるなどの長時間労働が挙げられます。

長時間労働により起こり得る状態

  • 睡眠を優先し、朝はぎりぎりまで寝ているため、朝食を食べない
  • 夜食をとることが多くなる。そのため朝食を食べなくなった
  • 時間がもったいないので食事を手軽なものにしている
  • 脂っこいものや飲酒が増える
  • 睡眠時間が短くなった
  • 寝つきが悪くなった
  • 運動する時間がない
  • 体調を崩しやすくなった

こういったことにより、栄養バランスの偏りが増え、栄養不足や睡眠不足、運動不足の増加につながっていきます。
上記の状態は男女ともに課題ですが、女性にはその影響が、特有の健康問題を引き起こします。

そのため、女性特有の疾患や症状を引き起こさないためにも、女性が心身ともに輝き続けるためにも、仕事と生活のバランスを改めて見直していく必要があるのです。

次回は、「健康課題の解決策」をご紹介します。


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保健師 上地シゲ

保健師 上地シゲ

毎日、笑顔と輝きをモットーに。仕事もプライベートも全力で!

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