社会不安障害の方は、人前での行為に対して著しい不安や恐怖感を抱くため、症状についてなかなか周囲の人へ相談しない場合があります。
内面を隠すための頑張りが続くと、本人がどんなに苦しくても周囲にはなかなかその苦しさが伝わらず、症状がますます悪化するという悪循環に陥ってしまうことにつながります。
安心してなんでも相談できるような信頼関係を築くことが重要なポイントです。
接し方のポイント・注意点
周囲の人への信頼と相談が回復への第一歩となります。
悩みを理解してもらえると感じられるよう、共感を呼ぶ会話を心がけましょう。本人が孤独感にさいなまれることのないように、サポートし合えるように接していくことが大切です。
恐怖感による回避行動は、決して怠けているわけではありません。
プレッシャーを感じずに社会生活を送れるよう、普段から本人が負担に感じる状況をなるべく作り出さないようにしてあげてください。
常に心の中の不安や恐怖と戦いながら、周囲の人から浮かないように、何事もないように振舞うなど、日常生活の中でも「頑張る」ことを強いられています。
むやみに「頑張れ」と励ますより、暖かく見守ってあげることが大切です。
落ち込んでいる状態で人前にでることは、更なる恐怖を呼び、回復の余地を奪ってしまいかねません。
落ち込んでいるときは1人になる自分の時間をしっかりと作ってあげるとともに、悩みを聞いてあげるようにしましょう。