トップページ(健診結果の見方)精神疾患名と症状新しいタイプのうつ病: 周りの方々へ

周りの方々へ

従来型のうつ病と違い、原因を自分以外のせいにする傾向が強いため、周囲の環境が自分に合わせることを要求してしまいます。

その考え方は通用しないのだという学習をどこかの時点でさせる必要がありますが、タイミングが難しいのも事実です。

周囲が気を使って優しくしすぎると、かえって回復が遅れることもありますので、まずは日常生活の中でできることをやってもらい、できることを徐々に増やしていけるよう、暖かく見守ってあげましょう。

本人が「自分でやろう」という気持ちになることが重要です。


接し方のポイント・注意点

一見ただのわがままのように思えてくることもあるかもしれませんが、感情的に不安定になりやすかったり、些細な言葉に過敏に反応することも多いので、配慮は必要です。
自己中心的でも、本人なりの思いや傷つきがあることを忘れないでください。



主治医が復職をすすめているにも関わらず、ズルズルと休むような場合には、「頑張れ」と背中を押してあげることも必要です。
本人が素直に言葉に耳を傾けられるよう、日頃から信頼関係を築いていくことが大切です。


自分の好きなことに関しては、能力の限界を考えずに仕事を抱え込んでしまい、その結果、最後まで終わらせることができないこともあります。
本人のプライドを刺激しないように、ある程度コントロールしてあげることも重要です。


本人を傷つけ、怒りの反応を引き起こすような言葉は避けたほうが、スムーズにいくことも多くあります。
事実に基づく客観的な意見を伝えるようにしましょう。
例えば…
NG:「今の状態だと、みんなに迷惑をかけるから休んだら?」
    「お世話になってる○○さんのためにも、そろそろ復職したら?」     
OK:「2ヶ月の休職なら手当てが支給されるから、早めに休んで回復したほうがいいよ」   
    「今復職しておけば、ボーナスの査定に影響がないよ」