躁うつ病のうつ状態は、うつ病と違いがなく、多くの場合このうつ状態のときに医療機関を受診するため、途中から診断名が変わることも多く、きちんとした診断がつくまでに時間がかかってしまいます。
躁とうつの波を繰り返すことは、本人にとっても周りの人にとっても非常に大変なことです。
躁うつ病の治療ではその気分の波を小さくすることがキーポイントになっていますので、躁状態と思われる症状があったかどうかに注意しておき、気になる症状がみられた場合には、主治医に伝え、正しい診断と治療に早くつなげることが重要です。
接し方のポイント・注意点(躁状態の場合)
相手が明らかにいつもと違う状態のときは、反論したり、異常を指摘しないようにしましょう。
ただし、行き過ぎた行為は感情的にならないよう気をつけながら注意しましょう。
同居の家族でない場合、夜9時以降は電話に出ない、1日に5通以上メールの返信はしないなど、自分の中でお付き合いのルールを決めておきましょう。
早朝や深夜の訪問は困るのでやめて欲しいなど、はっきりと伝える。
断っても迷惑行為が続く場合は、本人が落ち着くまで会わない、連絡を取らないことも必要です。