どんな病気?

躁状態とうつ状態を繰り返すもので、発症は10代から老年期まで様々ですが、10代半ば~20代前半がもっとも多く、男女差はみられません。
双極性障害のうち、少なくとも1回以上の躁状態はっきりと出るもので、周期的に躁状態とうつ状態を繰り返すものを双極性Ⅰ型障害、軽症で持続期間の短い軽躁状態とうつ状態を周期的に繰り返すものを双極性Ⅱ型障害と分類します。


また、双極性障害とよく似ていますが、正常な気分をはさみながら軽い躁状態と軽いうつ状態を繰り返すものを、気分循環性障害と呼びます。



  • 気分循環性障害とは??

    双極性Ⅰ型障害、Ⅱ型障害とよく似ていますが、正常気分をはさみながら軽躁状態と軽うつ状態を繰り返します。

    症状は?

    大うつ病や双極性Ⅰ型障害のような大きな躁やうつの波はありませんが、軽躁状態と軽うつ状態を行き来し、通常の気分の状態が2ヶ月も続きません。
    深刻度は他の双極性障害ほどではありませんが、躁とうつの切り替わりが早いのが特徴です。   
    症状は慢性的に2年以上続き、多くの場合10~20代の若い年齢から始まります。   
    気分循環性障害のうち、約3分の1の人が双極性Ⅰ型もしくはⅡ型障害に移行する可能性があるといわれています。


    治療法は?

    他の双極性障害と同様に薬物療法と心理療法を組み合わせて気分の変動に対処します。
    気分の振幅が大きいなと感じたり、日常生活で何か問題が生じている時は、日記をつけてみましょう。
    その時の気分と生じている問題との間に何らかの関係が見えてきたり、問題の意外な深刻さに気付くことができるかもしれません。
    この日記は、受診をした際にも有用な情報になります。