うつ病/症状は?
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うつ病(単極性障害): 症状は?
症状は?
精神症状としては、ぼんやりすることが増え、口数が減り、学校や会社などを休みがちになる・集中力がなくなり、運動神経や記憶力が低下する・人の話を聞けなくなる・
自尊心が低下
する などがあります。
詳細
抑うつ気分
うつ病になると、「憂うつだ」「悲しい」「何の希望もない」「落ち込んでいる」と悩むことがよくあります。人によってはこうした気持ちをあまり表現しようとしない人もいますが、今にも泣き出しそうな印象や晴れない表情、憔悴しきった雰囲気から周りの人が気づく場合もあります。
うつ病における代表的な気分としては、「憂うつ」が一般的ですが、むしろイライラして怒りっぽい感じの方が目立っていることもよくあります。この場合は、うつ病の症状である不安や焦燥感が、その背景に存在しているためと考えられます。
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興味や喜びの減退
程度の差はあるものの、今まで楽しめていた趣味や活動にあまり興味を持てなくなります。
何をしても面白くなく、何かをしようという気持ちさえ起きなくなって、自分の世界に閉じこもるようになります。性的な関心や欲求も著しく低下してきます。
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食欲の減退または増加
一般にうつ病では食欲が低下してきます。
食欲がなくなった患者さんは、「何を食べても砂を噛んでいるみたいです」「食べなくてはいけないと思うから無理に押し込んでいます」と訴えることがよくあります。
ひどい場合は1ヶ月に4~5kgも体重が減ってしまうこともあります。
また稀に食欲が増加することもあり、甘いものなど特定のものばかり食べたくなることもあります。
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睡眠障害(不眠または睡眠過多)
うつ病では不眠がよく現れます。
寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めて寝付けなくなってしまったり、朝早く目が覚めてしまったりといった症状を訴えます。
特に、朝早く目が覚めてしまう早朝覚醒はうつ病の特徴的な症状のひとつですが、目が覚めたからといってすぐに起き上がれるわけではなく、布団の中で悶々と思い悩んでいることが多くあります。
また、うつ病の睡眠障害は、不眠が一般的ですが、逆に過眠になる場合もあります。
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精神運動性の障害(強い焦燥感・運動の制止)
うつ病になると、他の人から見てもすぐわかるほど身体の動きが遅くなったり、口数が少なくなったり、声が小さくなったりしますが、それが極端になると、ほとんど寝たきりのような状態になります。
このような状態を専門的には精神運動制止といいます。
また、逆にじっと座っていられないほど焦燥感が強くなったり、イライラして足踏みをしたり、落ち着きなく身体を動かしたりするようになることもあります。
このように焦燥感が強くなっているときは、辛さを何とかしたいと焦って話し続けたりするため、表面的には元気そうに見えてしまうこともある点に注意しなくてはなりません。
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易疲労性(疲れやすさ)・気力の減退
ほとんど身体を動かしてないにも関わらず、ひどく疲れたり、身体が重く感じられたりすることがあるのも症状の1つです。
気力が低下して何をする気も起きなくなりますし、本人は一生懸命やっているのに、着替えなどの日常的なことにさえ、非常に時間がかかる場合もあります。
何とかしなくてはいけないという気持ちだけは焦るのですが、それを実際に行うだけのエネルギーが出てこない状態なのです。
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無価値観・罪責感
ほとんど根拠がないのに自分を責めたり、過去の些細な出来事を思い出して悩むのもうつ病の特徴的な症状で、1つのことをくよくよ考え込んで、何回も他の人に同じことを確認したりするようになることもあります。
これが悪化すると、会社のプロジェクトがうまくいかないことや、不況のために落ち込んでいる会社の業績などまで自分の責任のように感じ、最後には不況になったこと自体が自分のせいだと思い込むことさえあります。
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思考力や集中力の低下
注意が散漫になって、集中力が低下するため、仕事が以前のように進まなくなったり、学校の成績が落ちたりすることりがあります。
また、決断力も低下し、たいしたことでもないのに、あれこれ悩んで何も決められない場合もあります。
中高年の人は、自分がボケてきてしまったのではないかと心配したり、高齢者の場合には実際に認知症のように見えることがあります。
また逆に認知症の症状がうつ病と間違われることもあるため、注意が必要です。
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死についての反復思考、自殺念慮、自殺企図
うつ病になると、気分が沈んで辛くてたまらなくなり、死んでしまったほうがマシだと考えるようになります。
死ぬことへの思いが頭から離れず
、
死にたいと強く願ったり
、
実際に計画したり
することもあります。
自分の気持ちを抑える力も弱くなっているため、普段では考えられないような思い切った行動をとることがあるのです。
一般的には、うつ病が少し良くなってきたときに自殺の可能性が高くなるといわれています。
これは、気分が沈みこんで何もする元気がなくなっているときには、死のうと思ってもそれを実行に移す元気さえ出てこないのに対し、症状が少し良くなることで、死にたいと思ったときその気持ちをすぐに行動に移せるようになるためです。
症状が少し良くなったといっても、本人にとっては抑うつ症状の強かったときの辛い記憶が消えたわけではないため、周りの人との間に考え方の食い違いが生まれやすくなります。この食い違いが大きくなると、本人は誰にも理解してもらえないと絶望的になり、自殺を考えやすくなるといわれています。
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その他
痛みや倦怠感などの身体の不調が現れることあります。頭痛や腰痛などは特に多く見られる症状で、重く締め付けられるような頭の痛みはうつ病の人に特徴的といわれています。
この他にも、肩こりや身体の節々の痛み、胃痛、下痢や便秘などの胃腸症状、息苦しさなど様々な形で現れます。
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