心の疲れに気付く
身体の疲れは、頭痛や肩こり、食欲不振など気付きやすいですが、心の疲れは目に見えにくく、気付いたときには既に疲れきっていて回復に時間がかかることがよくあります。
早い段階で心の疲れに気付けるよう、ポイントを覚えて自分の心の状態をチェック できるようになりましょう。
チェック1.感情を表現しなくなった
最近「笑わなくなった」「怒らなくなった」「悲しいのに涙が出ない」など、表情がなくなっていませんか?
感じたことへの反応が弱まっているときは要注意です。
チェック2.感情と行動が一致しない
悲しい話や辛い話を笑いながらしている、楽しい話やうれしかった話をしているのに表情が変わらない、恐怖や危険を訴えているのに焦りや緊張が見られないなど、感情と行動が一致していないときは、心と頭のバランスが崩れている可能性があります。
チェック3.感情を感じない、感覚が薄れている
何に対しても「楽しめない」「喜べない」「怒れない」など、感情をあまり感じなくなっていませんか?
「空腹感を感じない」「辛いのに泣けない」など、感覚が鈍くなっていませんか?
現実の辛さや過剰なストレスから自分を守るために、感じなくなることがあります。
チェック4.「~したい」という気持ちが薄れている
何かを「したい」という気持ちや意欲が薄れて、自分の意思で行動することが減っていませんか?
仕事にやりがいを感じなくなったり、趣味に関心がなくなったりしていたら危険信号です。
チェック5.思考がネガティブになりやすい
思考が極端になったり、非現実的な考えに飛びついたり、非合理的な考えにとらわれたり、自分を責めたり、自己否定を繰り返したりしていませんか?
思考がネガティブに陥りやすく、視野が狭まっている可能性があります。
一瞬でもいいので、その思考をストップする手段を持ちましょう。
五感を刺激すると頭の中をぐるぐる廻っている考えから気をそらしやすくなることが多いようです。
チェック6.自分のための時間が確保できない
忙しさのあまり、自分を振り返ることも、自分の感覚に目を向け、耳を傾ける余裕がなくなっていませんか?
適度にストレスを発散したり、自分を癒して大切にする時間が確保できなくなってきたら気をつけましょう。
これら6つの項目に当てはまることが多いほど、心が疲れている可能性が高くなります。
感覚として判断できなくても、自分を大切にしたり癒す行動を意識的に実行し、早め早めに対処することが心の疲れと上手く付き合っていくコツです。
精神保健福祉士 山口紗英
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