おしゃべりの効果
1月17日に警察庁から発表された統計(速報値) によると、昨年1年間の自殺者数は1997年以来、実に15年ぶりに3万人を下回ったそうです。
ちなみに平成24年の自殺者数は27,766人で前年に比べ2,885人(9.4%)減ったとのこと。
「減少した」とか「下回った」という響きを聞くと、なんとなく安心してしまいがちですが、年間に約27,800人の方が自らの手でその命を絶っている事実は忘れてはいけません。
27,766÷365=76.071232…
なんと毎日約76人の方が日本のどこかで死を選択しているんです!
男女比に注目してみると1年を通して男性が女性の倍以上を占めています。
うつ病の男女比は男:女=1:2といわれていますから、真逆の結果がでていますね。
以前であれば、「男女で社会的役割が違うから」で片付けられたかもしれませんが、女性も多くの人が男性と同じように仕事を持つ時代にあってもこれだけの差が生まれるのは何故なのでしょう?
1つの要因として、女性に比べて男性は誰かに「相談する」ことが少ないことが挙げられるのではないでしょうか?
女性の場合、多くの人が「相談」とまでいかなくても、日常的におしゃべり をしています。
そのことは「女三人寄れば姦しい」なんて諺が物語っていますよね。
実はこのおしゃべり(気軽に話せる相手がいるということ)が、ストレス発散の重要な役割を果たしているんです。
例え話した結果、何の解決策も得られなかったとしても、誰かに話すことで自分の中で考えを整理する手助けになっていたり、気分転換になったりしているものです。
あなたの職場の雰囲気は話しやすい雰囲気ですか?
年度末の処理が待ち構えていたり、年度が替われば後輩が入社してきたりと変化が多く、春はストレスの増加するシーズンです。
まずは気軽に話が出来る雰囲気作りから始めてみましょう!
精神保健福祉士 山口紗英
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