中性脂肪が高い
健康診断で最も「要治療」「要再検査」が多い項目として、
「脂質代謝異常(高脂血症)」が挙げられます。
その中でも、最も上がりやすく・下がりやすい『中性脂肪』についてご説明します。
中性脂肪が高いと、何がいけないの?
中性脂肪が高いと、血栓(血の塊)が出来やすくなります。
特に①高血圧 ②低い善玉脂質(HDLコレステロール)が重なると危険です!!
中性脂肪が高くなる原因は何?
1.飲酒(アルコール)
中性脂肪は、食事やアルコールの影響を受けやすい数値です。
人によっては、健診前日に飲酒をすると、非常に高い数値が出ることがあります。
「中性脂肪だけが異常に高い」場合は、前日の飲酒の可能性が多々あります。
2.砂糖・ジュース・お菓子・果物の取りすぎ
お酒もそんなに飲まないし、肥満でもない・・・という場合は、
砂糖の入った飲み物やお菓子、果物をたくさん食べていることが原因のことも。
砂糖や果糖は、中性脂肪に変わりやすいという特徴があるためです。
特に、夕食後にデザートや果物を欠かさなかったり、
ジュースや甘い缶コーヒーを毎日飲んでいる人も、中性脂肪が高くなりやすいと言えます。
3.魚を食べず、肉を食べることが多い
魚の脂は、オメガ3系と呼ばれ、中性脂肪を下げる働きがあります。
逆に言うと、中性脂肪が高い場合は、魚をあまり食べていない・・・ということになります。
脂肪の多い魚の例)
サンマ、サバ、ハマチ(ブリ)、マグロ、マイワシ、ニシン
4.夕食の食べ過ぎ
1~3が当てはまらない場合は、夕食でカロリーが過剰なことが考えられます。
『中性脂肪(TG)だけが極端に高い場合』は、
前日の晩に、たくさんのお酒と高カロリーのおつまみを食べていたケースも多いので、
健康診断前日の飲み会や接待は避けましょう!!
数値が悪くなるだけでなく、背後に隠れた病気を見落としてしまう可能性も出てきます。
保健師 中村眞弓
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