過重労働~問題点と対策~

  健康管理, 保健師  

どれだけ残業をしていても、どこも具合の悪くない社員さんもたくさんいらっしゃいます。

やはりタフな方がたくさん残業をしたり、仕事のできる方に仕事が集中しているのかもしれません。

が、タフな方にもそうでない方にも、必ずと言っていいほどほぼ全員に共通する問題点があります。

その問題点と対策を、ランキング形式でご紹介します。

《問題点 Best3》・・・睡眠不足
「もっと寝たい」
「午後眠くなる」
「休日に寝溜めしています」

《対策》
・睡眠環境を見直してみる
寝具、枕、温度、光、音は適切ですか?

・熟睡(質のよい睡眠)のための工夫をする
人は、寝入りから3時間にもっとも深い眠りをしており、この間にある程度、
脳と体の回復をしていると言われています。
たとえ短時間であっても質のよい睡眠をとることが効果的です。

・一週間単位で調整する
睡眠は、貯金はできないけれど借金は返せると言われています!
つまり、寝貯めはできないけれど、足りなかった睡眠をあとで補うことはできます。

・昼寝/仮眠をする
約10分のお昼寝でも、脳はとてもすっきりします。
午後の眠気の予防にもなり、仕事の効率もアップします!

《問題点 Best2》・・・朝食抜き
「ギリギリまで寝ていたい」
「昔からそういう習慣なので・・・」
「会社のデスクで何か食べることもあります」

《対策》
・先ずは、晩ご飯を軽くすることから!
朝空腹でなければ、朝ごはんの優先順位は当然下がります。
朝ごはんを食べようと思ったら、まずは前日の夕食を調整しましょう。

・ジュース、フルーツ、携帯食品を活用
難しい調理をする必要はありません。
『朝食=体内時計のスイッチオン』。朝食抜きでは、脳も体も目覚めません。
昼食・夕食に足りなそうな栄養素を補うと良いでしょう!

《問題点 Best1》・・・夕食が遅い
「夕食は23時頃です」
「帰宅してから用意してくれているものを食べます」(既婚♂)
「夜くらいは家でゆっくり食べたい」(♀)

《対策》
・捕食をとる
食間(食事と食事の間隔)が長いことは脂肪蓄積・血糖値上昇・ストレスの原因です。
夕食を2回に分け、極度の空腹を避けましょう。
残業の効率もアップ!

・夜遅くの食事は、翌朝に!
夜遅くの食事は、脂肪になるとともに、翌朝の食欲も奪ってしまいます。
夜どうしても食べたいものは、翌朝に回しましょう!

残業時間が長くなると(例:1日に5時間程度)、必然的に睡眠・余暇・休息の時間が減ります。

上記のような状態が連続で何日も、、、何ヶ月も、、、もしくは何年も、、、

ましてや定年するまで続いた場合・・・体によくないことは明白です。

もちろん、過重労働がなくなることが一番ではありますが・・・

残業が多い時の生活の工夫として、できることを実践してみましょう。


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保健師 高橋さなえ

保健師 高橋さなえ

会社員時代に産業保健に興味をもち、保健師になりました。 自身の企業勤めの経験を活かし、皆様のお役に立てるよう、笑顔をモットーに日々奮闘中です!
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